35歳のときに私は福岡の大手会計事務所に入社しました。
そして入社した直後、私はK先生(精神科Dr)の開業コンサルティングをお手伝いすることになりました。
コンサルティングの内容は、K先生に寄り添って、医院の開業に関する全ての業務を請け負うというものでした。
正直なところ私の親戚や友人に医療関係者は誰一人おらず、病気とは無縁の健康体であったため、Drとは全く接点の無い人生を送っていました。
恥ずかしながら当時の私は保険点数が1点10円であることすら知らないズブの素人で、私にとって開業コンサルティングはとてもハードでプレッシャーのかかる業務でした。
K先生は私よりも2歳年上のとても優しい方で、そんな私をとても可愛がってくれました。
私を食事や遊びに誘って頂き、今まで苦しかったこと、楽しかったこと、将来の夢などいろんな話をしました。
また、その話の中でドクターならではの苦悩も知ることが出来ました。
一番驚いたのはDrは医療の知識は豊富なものの、お金にまつわる知識がものすごく不足している。
そして、その自分の欠点をK先生自身がとてもよく理解し、
そんな自分をサポートしてくれる信頼できる人を真剣に探しているということでした。
私はK先生と接しながら「K先生の力になりたい!」と強く思うようになりました。
自分の力でK先生を幸せにすることが当時の私の喜びでした。
その後K先生は無事開業され、医療法人化のお手伝いまでさせていただきました。
K先生の開業後、縁あって10件、20件と様々なDrの開業のお手伝いをさせていただく中で、知らず知らずのうちに医院開業や医院運営そして医療法人化手続に詳しくなっていきました。
そして現在、福岡で医療機関専門の会計事務所として、Drを日々サポートさせていただいております。