<医院人事労務>開業・オープニングスタッフが院長に退職願い!?

【院長先生からのご相談】

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開業して6ヶ月になります。
オープニングスタッフのほとんど(7名中6名)が退職したいと言ってきました。

また、今回の大量退職の首謀者と思われるスタッフの代理弁護人から「院長のパワハラにより体調不良となった」という旨の書面が届きました。
パワハラについては身に覚えがありません。
どうすればいいでしょうか?

【トラブルの概要】

詳しくお話しを伺うと、院長先生が「患者向け医療セミナー」を企画し、スタッフさんに週44時間以内(労働基準法の範囲内)でセミナーを手伝ってほしいとの協力を呼び掛けたところ、反発してくるスタッフ(今回の大量退職の首謀者)がいたため注意したとのことでした。

そのことで気分を害したのか、周りのスタッフを扇動し今回の大量退職となったようです。

【回答】

相手が弁護士を雇っている以上、院長先生も
常識的に考えれば今回のケースでは院長先生に過失はないと思います。

非常に残念な事ですが、今回のように開業後6ヶ月以内にオープニングスタッフのほぼ全員が退職するというケースは実は珍しいことではありません。
また仮に退職しなかったとしてもスタッフに対して「何か違うな?」という違和感を感じながらも妥協しながら雇い続けるケースも多いように思います。
このような場合、全員に辞めてもらい一からやり直すのか?それとも妥協して雇い続けるのか?に正解は無いように思いますが、医療は困っている人を助けるという仕事なわけですから、患者さんや地域医療に対して貢献しようという気持ちが無いスタッフには辞めてもらった方がいいように感じています。

また弊所では、採用の際には普段の面接に加えてCUBIC(キュービック)やクレペリン検査などの性格診断を行い、性格的に問題がありそうなスタッフの入社を事前に阻止することをお薦めしています。
また、採用時は6ヶ月の有期雇用契約を結び、6ヶ月後みんなと一緒に働ける相手かどうかを確認した後に正規社員として雇用することも大事なように思います。

世知辛い世の中ですね・・・

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