＜医院人事労務＞スタッフに感謝することの重要性について

※今回以下の依頼を受けました

スタッフが当院の収支を知りたがっているようです。
スタッフの話を聞いておりますと、ここ数年医院の収入が明らかに伸びているにも関わらず、自分たちの昇給が無いことが不満のようです。
当院の収支を分かり易くスタッフに説明してもらえないでしょうか？

（１）医院の概況
収入は前年比10％増。しかし、現在でもわずかに損益分岐点を下回っており、資金は減少傾向にある。

（２）収支の説明をしてみて
院長先生からもっと収入を伸ばしてほしいと言われたが、一体どこまで収入を伸ばせばいいのかスタッフは疑心暗鬼になっている様子
→　月額収入が500万を超えれば資金が貯まり、昇給は十分可能であることを伝える。

（３）感想
スタッフさんは表面的には昇給を希望していましたが、よくよく話を聞いてみると「院長先生に労いの言葉をかけて欲しい」、「自分たちの頑張りを認めて欲しい」というのが本音のようでした。
相手も大人なわけですから「私に労いの言葉をかけてください！」なんて訳の分からないことは言えませんしね（笑）
そこで「いつになったら昇給するんですか？」という屈折した表現で院長に詰め寄ってきているように感じました。

以前、「私達はラーメン一杯ご馳走してもらえれば十分なんです。
そして労いの言葉をかけてもらえればそれで十分なんです。」と従業員に泣きながら言われれた経営者 の体験談を読んだことを思い出しました。
今回のケースも、「ありがとう！」と毎日スタッフに言ってあげれば満足したんじゃないのかな？と感じました。