<医院財務会計>車を購入したいのですが、中古車と新車のどちらが得でしょうか?

【院長先生からのご質問】

車を買い替えようと思っているのですが、ある友人から「どうせ車を買うなら新車よりも5年落ちの中古車を買った方が節税になる」というアドバイスをされました。
本当に中古車の方が得なのでしょうか?

【回答】

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それは、減価償却が何年でできるか?
ということを言っているのでしょうね。
減価償却とは車などの固定資産(長期に渡って使用するもの)の価値減少を見積もって経費にすることなのですが、法律上新車の耐用年数は6年と決まっています。

つまり600万円の新車を購入した場合、1年当りの減価償却費は

600万円÷6年=100万円

となります。

それに対して5年落ちの中古車の耐用年数は法律上の

耐用年数(6年)-経過年数(5年)=1年

ただし最低の耐用年数は2年となりますので、1年当りの減価償却費は

600万円÷2年=300万円

となります。

確かに税金計算上という側面だけで車の購入を捉えた場合は、中古車の方が購入当初の減価償却費が多額に計上されますので節税効果があり「得」ということになります。
しかし、税金という考え方を離れて「車そのものの価値」としてとらえた場合はどうでしょうか?

600万円の新車を購入し5年後に下取りに出す

→ 下取り価格の相場は200万円程度
  従って5年で400万円の価値の減少

600万円で5年落ちの中古車を購入し5年後に下取りに出す

→ 下取り価格の相場はゼロ
  従って5年で600万円の価値の減少

となりますよね。

よって、節税を中心にして車を買うことは結果的には損することも多いということを知っておいてください。
やはり、5年落ちの中古車にこだわるよりも欲しい車を買った方が得だと思います。

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